ピアノの発表会では、出演した記念として ちょっとしたプレゼントを準備する先生もいらっしゃると思います。
私も子どものころ、発表会に出演すると記念品がいただけて、「頑張ったご褒美だ!」と嬉しかったのを今でも覚えています。
いわゆる“発表会記念品”、いつも何を贈っていますか?
できれば、頑張って演奏した生徒のみなさんが喜んでくれるものを選びたいですよね。
今回はおすすめの発表会記念品をご紹介します。
反対に記念品として適さない物、生徒へ個別にプレゼントしたいときの選び方などもあるので参考になさってくださいね。
Contents
年齢も性別もさまざまな発表会。一律ならこんなギフトがおすすめ!
①ハンカチ、タオルは最適
定番中の定番ですが、贈る人を選ばないのはハンカチやタオルの良いところ。
年齢や性別でデザインを変えることもできるので、子どもから大人まで幅広い年代の生徒さんがいるお教室には特におすすめです。
購入するお店によっては、柄が分かるようにラッピングしてもらえますし、透明な袋で包めばデザインを迷うことなく渡せますね。
正方形の一般的な身にタオルハンカチが、どの年代にも使いやすいでしょう。
②ペンケースやレッスントートバッグ
こちらも発表会の記念品では定番です。
音楽モチーフの可愛らしいペンケースや、トートバッグを一回り小さめにした、楽譜がぴったりおさまるくらいのレッスンバッグは、
さっそく発表会後から使ってくれる生徒さんも多いです。
ただ、みんな同じものを同じタイミングで使い始めるため、レッスンではきちんと名前を書いておかないとわからなくなることも……。
一律にする場合は、中高生や大人の方でも使いやすいデザインを選ぶと良いですね。
③お菓子の詰め合わせも嬉しい
おしゃれなケーキ屋さん、洋菓子屋さんのお菓子詰め合わせもおすすめです。
“消えもの”と呼ばれる、消費してしまえば残らなくなるものは、贈り物として悩んだときにはおすすめです。
万人に受けるデザインというのはありませんから、
上記にあるハンカチやペンケースなどが気に入らないもので残ってしまうよりは、おすすめの記念品といえます。
注意したい点は、小さな個人店だと急にまとまった数を準備するのが難しい場合が多いので、数カ月前に確認しましょう。
お菓子を記念品にする場合、必ず確認したいのは、生徒さんの食物アレルギーについてです。
大人の方であればご自身で判断ができますが、小中学生くらいまでは必ず保護者の方にお聞きしましょう。
記念品を発表会当日まで秘密にしておきたい場合は、お菓子や食べものを外すことを勧めます。
④お花、写真、動画DVDを記念品に
あえて本番に関係のあるものを記念品にするという選択です。
たとえば、
・ステージ上のお花を一人一人に渡せる仕様にする
・集合写真、演奏している写真を豪華な台紙にして渡す
・演奏を撮影した動画DVDを記念品にする
などがあります。
「写真はずっと記念品と別に渡している」という場合、急に記念品が「写真だけです!」となるのは難しいですが、
DVDは記念品としてふさわしいものの一つでしょう。
きょうだいなど家族内で数人出演しているとなると、同じ内容のDVDが増えてしまうことになるため、
その場合は記念品代替など、多少の配慮が必要になるかもしれません。
逆に、記念品としてあまり適さないものは?
①陶器、ガラス製品
マグカップなどのコップ、小さな絵皿などでかわいらしい柄も多いため、
発表会記念品として選ばれやすいのですが、実はあまりおすすめしません。
世代を問わず、という点では良いのですが、やはり割れてしまう危険のあるものは選ばないほうが無難です。
発表会当日、割れ物をそっと持ち帰るようなバッグを生徒さんがお持ちかどうか、わかりません。
もし割れてケガでもしてしまったら……?リスクは回避するほうが良いでしょう。
「プラスチック製のものならば良いのでは?」と思われますが、
プラスチック製のコップって壊れにくいこともあり、子どもがいるとたくさん溜まってしまうんですよね。
デザインを選ばなければ100円ショップでも購入できてしまうので、
喜ばれるかは微妙なところ…という個人的な意見を付け加えておきます。
②教室のロゴ入りは避けたい
どんなに素敵なデザインでも、“第○回 △△教室 発表会”などの文字は入れないほうが良いですね。
確かに、毎年の記念品なのでどの発表会に出演したかわかるということもありますが、
それはどちらかというと講師側の意見で、もらう側としては嬉しくない仕様です。
印字するなら、写真やDVDに。普段、生徒さんが使ってほしいものには、文字などを入れないことがおすすめです。
番外編
先生から個別に生徒へ贈り物をする場合
発表会では、生徒さんから花束や贈り物をいただくことも多いですね。
その際、生徒さん側は「日ごろの指導に対するお礼」としてお渡しているものだと思いますので、
本来ならばあえてお返しはしない(レッスン指導で還元する)というのが一般的な考え方のようです。
ですが、「レッスン代は月謝でもいただいているし、もちろん発表会費も別。
それにプラスしていただくのは心苦しい」という先生もいらっしゃるでしょう。
その際、あまり大きくないプチギフトはいかがでしょうか。
生徒さんによって、もらった・もらわなかった……となるのは、トラブルの元にもなります。
他の生徒さんの前でも、さっと渡せてカバンに忍ばせることができるくらいの大きさであれば、
お返しをいただいても気を遣わないですむでしょう。
以上を踏まえると、お返しはお菓子などの“消えもの”がおすすめですよ。
発表会記念品は、「演奏がんばったね」という気持ちをこめてお渡しするもの。
誰もが喜ぶものを選ぶのは難しいですが、この記事が記念品や贈り物を選ぶ参考になれば幸いです。
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記事を書いた人
小沼雅美
大手音楽教室ピアノ講師、中学校吹奏楽部指導員。
音大在学時から現在にいたるまで、さまざまな角度でピアノ教育を研究。音楽の講師をしながら、音楽・子育て関係のウェブコラムを執筆している。
5歳になるわが子もピアノレッスンをスタート……にも関わらず、親の心子知らず、息子はピアノよりもテレビに向かう日々。
ステージムービーでは、ピアノ発表会の動画撮影・DVD制作をしています。
専用の機材を用いてカメラマンが発表会の会場に出向き、ご要望に合わせて映像を撮影します。
撮影後の編集もこちらで承りますので、きれいな映像を記録したい方に最適です。
興味を持っていただけたら、まずはお気軽にご相談くださいませ。