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現役ダンス講師解説!大人のダンスレッスン組み立て方の基本【2024年版】

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「大人向けのダンスレッスンはどう組み立てればいいの?」

これから大人向けのレッスンを持つダンスの先生で、このようなお悩みを抱える方もいるでしょう。

ダンスレッスンは、「身体を温める・ほぐす・体幹を鍛える・基礎・応用・踊る・最後に整える」という大まかな流れで構成されています。

このようなレッスンの基本構成に、ジャンル独自の動きや講師が伝えたいことを組み込んで行くと良いでしょう。

この記事では、大人向けダンスレッスンの基本的な組み立て方やコツについて解説します。

■大人向けダンスレッスンの長さ・時間配分について

ダンスレッスンを組み立てる時にまず決めたいのが「長さ」と「時間配分」です。

ここでは、大人向けのダンスレッスンの長さと、1レッスンの中での時間配分について基本の型を紹介します。

◇レッスンの長さ

ダンスレッスンによくある長さは、「60分レッスン」と「90分レッスン」という2つのパターンです。

小さな子ども向けの場合、集中力や体への負担も考慮し「60分レッスン」が多いでしょう。

あるいは60分以下のレッスンもありますが、大人の場合「90分レッスン」がほとんどです。

90分あればウォーミングアップや基礎トレーニングに20~30分ほどかけられるため、

じっくり身体を温め、基礎を学ぶ機会を提供できます。

大人の方が子供よりも言葉の理解やイメージ力があるため、

解剖学的なことや体を内観することなど、頭を捻らせて理解するような学びの時間も取り入れるのがおすすめです。

◇時間配分

「90分レッスン」の場合の大まかな時間配分は以下の通りです。

・ウォーミングアップ:20分                        

・筋トレ:5~10分

・基礎:10~15分        

・コンビネーション(振り入れ):25~30分                                

・コンビネーションを通す:10分

(参加人数により複数回に分ける場合もあるため、余裕をもって設定しておく)        

・クールダウン:5分                        

上記はあくまで例のため、「そのレッスンで何を重要視したいか」次第で時間配分を変えていきましょう。

振り付けメインのクラスにしたい場合、ウォーミングアップの中に筋トレを組み込む代わりにコンビネーションの時間を増やすなど、工夫してみてください。

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■大人向けダンスレッスンの基本的な組み立て方・内容

ここでは大人向けダンスレッスンの構成をもとに、基本的な“組み立て方”や“内容”を解説します。

◇ウォーミングアップ

ウォーミングアップでは、ストレッチも兼ねたウォーミングアップをしましょう。

座って開脚や前屈をするような「静的ストレッチ」は、身体の筋肉を一時的に緩めすぎてしまうと言われています。

そのため、ストレッチはウォーミングアップと掛け合わせて「動的ストレッチ」をするのがおすすめです。

ダンスのジャンルによって適するウォーミングアップの内容も異なるため、ジャンルに合った要素を組み込んでみてください。

◇筋トレ

ダンスレッスンでの筋トレは、あくまで「ダンスに必要な筋肉」を鍛える筋トレにしましょう。

体幹・腹筋・背筋・腕・足など鍛えるとしても、ただ見せかけの筋肉をつけるための筋トレはダンスに逆効果と言われています。

特に身体を大きく伸びやかに使いたいJAZZダンスでは、見せかけの筋肉をレッスン中に鍛えてしまうと身体を固めてしまいます。

ダンスに必要な筋肉はダンスをすることで身についてくるものです。

ハードな筋トレではなく、ダンスをコントロールするための筋トレを研究して試していきましょう。

◇基礎

基礎にはアイソレーション・スタイリング・バーレッスン・リズムトレーニングなどがあります。

コンビネーションに取り入れる動きを組み合わせたクロスフロアを基礎としてやってもいいでしょう。

レッスンでやるダンスのジャンルに沿った基礎を1~2つ取り入れてみてください。

基礎はもちろん、レッスンはウォーミングアップ~コンビネーションまで“伏線を張る”ようにレッスンを組み立てるのがコツです。

ダンスに活きる基礎トレーニングを研究し、取り入れていきましょう。

◇コンビネーション(振り入れ)

コンビネーションの時間は、“振り付けを一つ一つ分解し言語化”して教えることを大切にしましょう。

コンビネーションは生徒にとって“大好きなダンスを踊れるレッスンの目玉の時間”ですが、インプットが早い人もいれば、あまり得意ではない人もいるでしょう。

「見て覚えて」形式だと、相当レッスンを受け慣れていない人ではない限り難しいです。全く踊れないと生徒さんも楽しくありません。

好きなはずのダンスレッスンが嫌になってしまうかもしれません。

動きを見て覚えてもらいつつ、しっかり言語化して分かりやすく教えるのを大事にしましょう。

◇コンビネーションを通す

振り入れを終えたら、最後にコンビネーションを2~3回通します。

1回通す毎に「ここ、もっとこうできる!」というポイントをアドバイスするのがおすすめです。

生徒さんの意識向上にも、気持ちを高めることにも繋がります。

アドバイスするポイントは、振り付けに関することに限らず「気持ち・内面」的なことへの助言も入れると良いです。

アドバイスをもとに生徒さんのダンスが良くなったら“しっかり褒める・盛り上げる”ことも大事にしましょう。

◇クールダウン

呼吸を整え身体を落ち着かせるために、軽くストレッチをしながらクールダウンをしましょう。

激しく身体を動かしたあとは、疲労物質である乳酸が体に溜まります。

運動後に筋肉を和らげたり呼吸で酸素をしっかり取り込んだりすることで、疲労物質を排出する効果が期待できます。

また、運動を急に中止すると血液の循環が悪くなり体調不良にも繋がると言われているため、クールダウンは疎かにしないようにしましょう。

◇挨拶

ダンスレッスンでは、最後に生徒さんに与える印象も大切です。

挨拶はもちろんのこと、レッスンを総じてメッセージを一つ伝えられると、レッスンで気持ちが高まった生徒さんの印象に良く残ります。

・今日のレッスンを見ての感想

・ここよかった!ここもっと!というポイント

・振り付けや選曲に対する想いや裏話

など、挨拶にプラスして1メッセージ伝えるのがおすすめです。

■まとめ

ダンスレッスンには「身体を温める・ほぐす・体幹を鍛える・基礎・応用・踊る・最後に整える」という基本構成があります。

まずは基本の構成にジャンル特有の基礎やウォーミングアップを当てはめてレッスンを組み立ててみましょう。

ダンスが一朝一夕で上手くなるものではないように、ダンスレッスンもすぐに上手くできるものではありません。

やりながら“振り返り・研究・分析・試す”の繰り返しをしてブラッシュアップしていくのが、レッスンを上達させるコツです。

完璧にやろうとせず、トライ&エラーを繰り返して、自分にしか提供できない個性あふれるレッスンを作っていきましょう。

■記事を書いた人

舘明奈(たて あきな)

ダンスインストラクター

映画「チア☆ダン」のモデルとなった福井県の高校生チアリーダー部JETSの卒業生であり、

ダンスインストラクターとして活動するWebライター兼Webディレクター。

もとは動物看護師として就職していたが、やりたいことを思いっきりやる働き方を目指し、在職中にWebライティングを学び始める。

学び始めて3カ月で独立し、2022年にフリーランスに転身した。

今はWebライター・Webディレクターとして活動するかたわら、

高校時代の同期が主催するダンススクールにてチアダンスとJAZZダンスのコーチ(インストラクター)を務める。

子供たちの個性がすくすく育つスクールを目指して日々指導にあたっている。




ステージムービーでは、ダンス発表会の動画撮影・DVD制作をしています。

専用の機材を用いてカメラマンが発表会の会場に出向き、ご要望に合わせて映像を撮影します。

撮影後の編集もこちらで承りますので、きれいな映像を記録したい方に最適です。

興味を持っていただけたら、まずはお気軽にご相談くださいませ。

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