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ダンスの先生として学んでおきたい「身体のこと」【2024年版】

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ダンスの先生に必要な要素を挙げ出せばキリがありませんが、その中でも持っていると良い知識として「身体のこと」が挙げられます。

ダンサーにとって、自らの身体は大切な資本。
未来ある生徒さんたちのダンス人生をできる限りケガや不調なく歩んで行ってもらうために。
そして、ケガや身体の不調が降りかかってもセルフケアをしっかりして身体を大切にしていくために。
ダンスの先生も「身体のこと」への理解を今から深めておきましょう。

本記事では、ダンスの先生として学んでおきたい「身体のこと」について紹介します。

■「ダンスを教える」だけじゃいけない?ダンスの先生として学んでおきたい「身体のこと」とは

ダンスの先生の仕事は「生徒にダンスを教える」ことが大前提ですが、そもそも生徒に安心安全なレッスンを提供するために、「身体と向き合うこと」は避けて通れません。

ダンスと共に一生付き合っていく自分の身体。
その身体に関する知識も教えられると、生徒さんに与えられるものもさらに深みが増すはずです。

ここでは、知識として入れておくと良い「身体のこと」の中から、以下の4点をまとめました。

・ ダンス解剖学(身体のつくり)について
・ 適切なストレッチ・ウォーミングアップ方法
・ ウォーミングアップとクールダウンの本来の目的とは
・ ダンスレッスンでケガをしたときの応急処置

順番に見ていきましょう。

◇ダンス解剖学(身体のつくり)について

人間の身体の構造(骨や筋肉のつくり・身体のしくみ)を「どのような形で」「どのような付き方をし」「どう作用しているのか」という側面から見る学問を“解剖学”といいます。解剖学は、表面から見える構造から細胞レベルの内部の構造まで細かく観察していくものです。

その“身体のつくり・しくみ・働き”をダンスと結び付けて学べるものが「ダンス解剖学」というように呼ばれています。

・ 足はどんな構造をし、どこに重心を置くと立ち姿・踊り姿が美しくなるのか
・ 足の関節の構造を知り、どこに乗る意識をするとルルベが安定するのか
・ 背骨は本来どこからどこまでを指し、正しい姿勢はどう取るのか
・ 椎骨はどのように連なり、どんな可動の仕方ができるのか
・ 腕の本来の長さはどれだけあり、どうしたら腕を長く見せられるのか

このように、解剖学的に身体のつくり・しくみ・働きを知ることで、新たな身体の動きや可動域を知れます。
解剖学の知識を取り入れてレッスンを行なえば、生徒さんの学びや成長の機会もさらに広げられるのです。

今はInstagramなどSNSでイラストを使って分かりやすく解剖学を解説してくれている方たちも増えてきました。
いきなり本格的な書籍や講座で学ぼうとするのではなく、まずはSNSや動画など親しみやすい方法でダンス解剖学に触れてみるのがおすすめです。

◇適切なストレッチ・ウォーミングアップ方法

身体は「ぐいぐい押せば柔らかくなる」というものではありません。
身体の柔らかさは「皮膚の軟らかさ」と深く関係しているという話があります。

身体の一番外側にある”皮膚”の滑走が上手くいっていないと、ダンスにおける身体の動きもスムーズにいきません。
そのため、いきなり関節を開くストレッチを始めるよりも、まずは「皮膚をリリースする」ことから始めると良いでしょう。

また、皮膚のリリースと同じくらい大事なのが「筋膜リリース」です。
日常生活で同じ姿勢を長時間続けていると、身体が凝り固まってしまいます。
また、運動すれば必然的に疲労も溜まります。
身体の凝り固まりや疲労は、全身の筋肉・筋膜に炎症を起こしたり血行不良を起こしたりし、その結果”筋膜が癒着”してしまうのです。

筋膜が癒着したままストレッチで関節を広げようとしても、十分なストレッチはできません。
そのため、皮膚のリリースと合わせて「筋膜リリース」も行なっていきましょう。

「皮膚のリリース」や「筋膜リリース」には例えば以下の様な方法があります。

・ フォームローラーを使う方法
参考:https://youtu.be/nCjEvVcNK80?si=b_16-wBQ9BiwDWjB

・ 道具を使わず手でリリースを行なう方法
参考:https://youtube.com/shorts/3cOYIEtTWG8?si=GHLkALf7fo5-WPwy

特別なことをしなくても、凝り固まっている部分の皮膚を掴んでゆさゆさ揺するだけでも「リリース」になると言われています。

“皮膚を引っ張る・手でこする・つまむ・揺する”ことで簡単にリリースを行なえるため、ストレッチやウォーミングアップの最初にぜひ取り入れてみてください。

◇ウォーミングアップとクールダウンの本来の目的とは

ウォーミングアップは運動前に、クールダウンは運動後に行うものですが、本来の目的を知ることでより効果的に行なえます。

〇ウォーミングアップ

ウォーミングアップとは、「温めて、準備する(Warming Up)」こと。
皮膚や筋膜の滑走を高め、体温を上げ、“日常の身体の状態”から“運動できる状態”にまで引き上げていくためのものです。

日常生活の身体の状態からいきなり激しく踊ったり、跳んだり回ったりすると、身体に急激に負荷をかけてしまうでしょう。
そうではなく、自身の身体に「今から踊るよ」という信号を伝えて「運動モード」に切り替えさせ、安全かつ最高のパフォーマンスを発揮するためにウォーミングアップがあります。

そして、体温・心拍数・呼吸数を上げ、関節の可動域を広げ、神経を活性化させ、身体全体を滑らかに動かすためにやるものがウォーミングアップです。

ウォーミングアップでは、いきなり大きな動きからするのではなく、まずは“小さな動きから“。あくまで一例ですが、下記の様な順序で進めていくと良いでしょう。

  1. 上記で説明してきた「皮膚のリリース」と「筋膜リリース」
  2. ストレッチ・ウォーミングアップ(ストレッチは“動的ストレッチ”がおすすめ)
  3. 筋力トレーニング
  4. 基礎トレーニング

このような順序で徐々に動きを大きくしていき、最終的に全身運動となるダンスにつなげるのがダンスレッスンでのウォーミングアップのポイントです。

参照:https://www.sportsclick.jp/user_data/event/P043-069%20Chapter03.pdf

〇クールダウン

クールダウンとは、身体を激しく動かしたあとに「安静時の状態へ徐々に戻す」ための運動です。

運動を急に中止した場合、血液を全身に巡らせる筋肉のポンプ機能も急停止することになります。
そうなると、血液の循環が悪化し身体に負担をかけてしまうのです。

ウォーミングアップで身体を「運動モード」に切り替えているからには、最後に「回復モード」に切り替えてあげることが大切。
運動モード・回復モードを日常的に繰り返すことで、ブレずにダイナミックに、かつ繊細に踊るための“強くしなやかな身体づくり”にもつながっていきます。

参照:https://www.sportsclick.jp/user_data/event/P043-069%20Chapter03.pdf

◇ダンスレッスンでケガをしたときの応急処置

“ケガ”は誰しも防ぎたいものではありますが、思いがけず唐突に起きるもの。
ダンスのレッスンでも怪我を100%避けることはできません。

もしものときに慌てないために、生徒さんや先生自身がケガをした際の最低限の応急処置も「身体のこと」の知識として持っておきましょう。

(こちらのサイトがおすすめ:https://www.kokuminhogo.go.jp/pdf/hogo_m_07.pdf

また、キッズダンスレッスンを持つ先生にとってケガ時の応急処置とともに覚えておきたいのが「保護者への連絡・対応」です。
生徒がレッスン中にケガをしてしまった場合は、保護者の方へすぐに連絡をしましょう。
レッスンを終えてから「わが子がレッスン中にケガをした」という事実を知ると、保護者の方とのトラブルにもなりかねません。

なお、早急に病院で診てもらう必要があるケガの場合は、保護者への連絡に加え救急車を呼ぶ必要性も出てくるでしょう。

緊迫する場面でもなるべく冷静な判断で動けるように、ケガをしたときの応急処置や動き方をシミュレーションし、他の先生や保護者の方たちと共有しておくのがおすすめです。

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■知った気にならないことが大切!ダンスの先生も学びながら成長していこう

ダンスの先生として「身体のこと」の知識を広げていくなら、学んで理解したことをすぐに“人に教える”というのをぜひやってみてください。
インプットばかりするより、自分の言葉で誰かに教えることが成長への近道になるため、おすすめです。

大切なのは、「一度学んで、“知った気”にならないこと」。
自分の言葉で説明できるようになるまで、理解することを諦めず向き合ってみましょう。
身体のことへの理解が深まると、教えることも踊ることももっと楽しくなるはずです。
また、学ぶことをやめない先生の姿は生徒たちにとって良き刺激ともなるはず。

ダンスの先生も、生徒に教えつつ自身も学びながら成長していきましょう。

記事を書いた人

舘明奈(たて あきな)

ダンスインストラクター

映画「チア☆ダン」のモデルとなった福井県の高校生チアリーダー部JETSの卒業生であり、ダンスインストラクターとして活動するWebライター兼Webディレクター。

もとは動物看護師として就職していたが、やりたいことを思いっきりやる働き方を目指し、在職中にWebライティングを学び始める。
学び始めて3カ月で独立し、2022年にフリーランスに転身した。

今はWebライター・Webディレクターとして活動するかたわら、高校時代の同期が主催するダンススクールにてチアダンスとJAZZダンスのコーチ(インストラクター)を務める。

子供たちの個性がすくすく育つスクールを目指して日々指導にあたっている。





ステージムービーでは、ダンス発表会の動画撮影・DVD制作をしています。

専用の機材を用いてカメラマンが発表会の会場に出向き、ご要望に合わせて映像を撮影します。

撮影後の編集もこちらで承りますので、きれいな映像を記録したい方に最適です。

興味を持っていただけたら、まずはお気軽にご相談くださいませ。

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